グラミン銀行が「電子通帳」に

九州大とシャープが、グラミン銀行と提携して「電子通帳」を開発するそうです。

 九州大(福岡市)とシャープなどは、貧困層へのマイクロクレジット(無担保小口融資)を普及させてノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行(バングラデシュ)と提携し、液晶画面付きの携帯端末を開発、「電子通帳」として活用する事業を始める。手作業で行っている融資手続きの効率化などが狙いで、10月にも実証実験を始め、2年後の実用化を目指す。
九大によると、グラミン銀行の利用者は現在約800万人。融資は紙の帳簿に手書きで記録されるが、ミスや不正が起きやすい上、残金確認に数日かかるなど効率が悪い。災害やテロで帳簿が消失すると回復できない恐れもある。
 開発中の電子通帳は携帯電話よりも一回り大きく、片手で持ちやすいサイズ。現地は電力供給率が低いことから太陽光発電パネルを付けることを検討している。

(「電子通帳」で貧困層支援、日本経済新聞、2009年9月15日、朝刊42面。)